ジフルカンは性病薬でもある

ジフルカンはアメリカに本拠地を置く世界的な製薬メーカーであるファイザー社が開発した医薬品であり、日本で医療用医薬品として入手できる正規品には、カプセルタイプやドライシロップタイプのものがあります。こうした正規品のほかにも、ジフルカンと有効成分を同じくした後発の医薬品、いわゆるジェネリック医薬品が同業他社から多数製造・販売されています。
このジフルカンという医薬品は、もともとは深在性真菌症治療剤として開発されたもので、人体に感染する真菌(カビ)の増殖を防ぐというのが主要な目的となっています。
ジフルカンの得意分野として、カンジダという真菌の一種への感染が原因となって発症する腟カンジダ症などがあります。この腟カンジダ症というのは、女性の腟内や外陰部にカンジダが繁殖するもので、臭いのあるおりものが増加したり、外陰部に膿をもつような発疹ができたり、赤く腫れたり、かゆみや痛みをともなうといった症状が特徴となっています。
ジフルカンのカプセルであれば、1カプセルあたりの有効成分が50ミリグラム、100ミリグラムの2つの種類がありますので、症状の深刻さにあわせてどちらかを1日1回服用するようにして、これを何日間か継続すれば、カンジダが体内から駆逐されるため、症状も改善するようになります。
ジフルカンはもともとそれほど副作用の強い医薬品ではありませんが、人によっては服用後に吐き気、食欲不振、下痢や腹痛といった症状がみられることもあります。また、妊娠した女性や、心臓病、腎臓病、肝臓病の患者については、服用を避けるか、または効果と副作用のリスクを比較検討しながら、注意して服用する必要があるものとされています。

ジフルカンの正しい使い方

ジフルカンは、水に溶けにくく不感症治療薬にも使われているフルコナゾールを主成分としています。
フルコナゾールは、真菌細胞膜の成分であるエルゴステロールの生合成を阻害し、細胞膜の変化を誘発し他の真菌細胞の膜機能を阻害する働きがある事から、深在性真菌治療薬としてカンジダ症やクリプトコッカス症、難治性真菌感染症などの患者に投与されています。造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防薬としても使用されています。
又、同じ深在性真菌症治療薬としては、真菌性呼吸器感染症や黒色真菌症などの治療に使われているフルシトシンや内臓真菌症や深在性皮膚真菌症などの治療に使われているイトラコナゾール、侵襲性アスペルギルス症やクリプトコッカス髄膜炎などの治療に使われているボリコナゾールなどもあります。
ジフルカンの使用上の注意としては、小児自閉障害や精神遅延に伴う症状の治療に使われているピモジドや不整脈の治療に使われているキニジン硫酸塩水和物、睡眠導誘剤であるトリアゾムとの併用は、ジフルカンが代謝酵素と親和性を有しているので薬剤の代謝を阻害して、薬剤の血中濃度を高める可能性があります。
その他にも、脂質異常症の治療に使われているシンバスタチンや血圧降下薬であるアゼルニジピン、片頭痛の治療に使われているエルゴタミン酒石酸塩とジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、勃起不全治療薬であるバルデナフィル塩酸水和物などの治療薬との併用は禁止されています。
ジフルカンを長期にわたり服用する際には、定期的な肝機能検査を受ける必要があります。
ジフルカンの副作用として、肝機能障害やスティーブジョンソン症候群、鬱血心不全が引き起こされる恐れがあります。弁膜症などの基礎心疾患や慢性閉塞性肺疾患、腎不全などを引き起こす恐れのある患者の服用に際しては、細心の注意が必要とされています。